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タンポポ

この風が、どこから吹くのかわたしは知っている。

ある人は言う。「この風は北風」、「この風は南風」

またある人は言う。「この風は大地が吹く風」、「この風は空が吹く風」

人はまだこの風が、どこから吹くのか知らないがわたしは知っている。

この風が、わたしをどこへ運ぶのかわたしは知らない。

しかし、この風にわたしは身をゆだねる。

この風がいつ止むのか、わたしは知らない。

しかし、この風にわたしは身をゆだねる。

それは、希望にみちた風。

この風が、どこから吹くのかわたしは知っている。

これは去年の3月24日に、二男のアックンが日記に記したタンポポと言う詩です。

病床にある自分を風に吹かれるタンポポの種に見立てて、

吹き流されている様を、詩にしたのかも知れません。

今となっては本人から聞くことができませんので、私の勝手な解釈です。

自分の死を意識していたのかも知れません。

「この風にわたしは身をゆだねる。」

この言葉に彼の覚悟を知らされる思いがします。

苦難の中にあって、身を委ねることは本当に難しいですね。

しかし、この後に彼はこう続けています。

「それは、希望にみちた風。」

希望が、彼の支えであったことを今更ながらしめされます。

「わたしたちは知っているのです。苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むことを、

希望は私たちを欺くことがありません。」

希望と言うこの言葉を、東日本大震災で今も試練の中で苦しんでおられる多くの方々に

届けたい思いでいっぱいです。

 

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